村上帝社

村上帝社とは、須磨区にある村上天皇を祀る神社です。
この神社には当代随一と呼ばれた琵琶の名手・藤原師長の伝記が残されています。

平安末期の太政大臣(現代で言う総理大臣のようなもの)藤原師長(もろなが)は琵琶の名手でした。己の技量に満足していなかった藤原は、周囲の反対を押し切り琵琶の本場・当時、中国の王朝であった唐へ渡ろうと決意します。


日暮れ時、須磨の辺りへ辿り着いた藤原は老夫婦の宿を借りる事になります。
その夜、藤原は一宿一飯のお礼にと琵琶で一曲弾き上げるとその老夫婦は琵琶と琴の伝説的な名人であった村上天皇と梨壺の女御へ姿を変え、藤原が唐へ行くのを押し留めるのです。


そして唐へ渡る必要のないほどの演奏の秘伝と素晴らしい琵琶を与えられた藤原は唐へ渡ること無く都へ帰り着いた、というのが村上帝社にまつわる伝記です。

この伝記を題材として、能の「絃上」が作られました。